他人の気持ちを、咀嚼しないで。
他人の気持ちを、咀嚼しないで。
他人の気持ちを、照合しないで。
他人の気持ちを、見える化しないで。
するなら、私だけの言葉になるまで突き詰めて。
そして、あなたのその表情を見せて。
私に、あなたがわかってなるものか。
あなたに、私がわかってなるものか。
私は、正しく絶望したいのです。
あなたと私が、分かり合えないということに。
あなたと私が、分かり合えたかもしれないと、未だに思うことに。
幸せな頃、こんな風に胸が膨らんだなと思う雲に。
夏の光をうける川の煌めきに。
あなたと私が、一つになれないということに。
あなたと私に、本当の意味での「共感」などないということに。
・・・
そして、だけど、
そんなおぼつかない手つきで、あなたと生きていたいのです。
絶望と、あなたの側にいたいのです。
わかり得ないあなたと、「共感」するのではなく、
わかり得ないあなたと、「共鳴」していたいのです。
なんであなたが、みたいな距離感で。
なんで私が、みたいな喜びで。
異なるコトバを、異なるココロを、震わせ合い生きていたいのです。
ただの言葉遊びだろうか。
それとも、僕だけの青だろうか。
「他人」という言葉を、あなたはどう読んだだろうか。
次回「ホントノワタシ中毒」